2017年9月にカーボンフリーコンサルテイング社が現地視察を行いました。レポートが届きましたので以下に紹介します。
2008年から植林を開始した中国内蒙古自治区烏蘭察布市卓資県郊外旗下営(旗下営)と2012年に第2の植林地として植林を開始した内蒙古自治区呼和浩特市武川県大有成村(武川)には、累計約75,000本が植樹され、順調に生長しています。
7月19日にカーボンフリーコンサルテイング社が現地視察を行いました。レポートが届きましたので以下に紹介します。
夏の植林地では、気温が30度以上にもあがり、植林した樹種以外の雑草も成長してしまうため、樹木の成長を阻害してしまいます。今回の視察ではカラマツ周辺の雑草の除去や、アンズの剪定を行い、植樹した樹木がより成長するように整備いたしました。
7月末にカーボンフリーコンサルテイング社が現地視察を行いました。 本年の現地状況ですが、植林スタートから干ばつが続いておりましたが、本年は雨も多く天候は植林地に適したものになります。日本でも今夏は落ち着かない天気が続いておりますが、内蒙古についても朝は晴れ、昼間は土砂降り、夕方から快晴といったような状況でした。
夏の干ばつ対策(灌漑設備)の成果により、枯死する苗木はほとんどありませんでした。また、水かけ作業の効果によって、旺盛な成長を示していました。(最も成長していた苗木は、今年だけで70cmも伸びていました。) なお、世界に広く分布するマツ科の植物ですが、葉が紅葉するのはカラマツ属の種だけです。植林地では、カラマツが緑から黄色へと替わる美しい紅葉のピークを迎えていました。数年後、同じ時期に植林地を黄色に染める光景が今から待ち遠しいです。
育成状況は、概ね順調です。現在、冬季のこもあり新芽が出ていない「冬枯れ」状況です。 (「冬枯れ」:低温度低湿度の条件下で見られる現象で、、新芽や葉を一切つけず春の発芽に向けて養分を蓄えいる状態) 一見、枯れてるように見えますが、春季を迎える6月以降には、緑の色調が蘇る見込みです。 しかながら、現地はここ数年干ばつに見舞われており、特にこの冬はほとんど雪が降らず、春季に雪解け水を得ないことが予想さています。