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| 心 息 動 | ||
楊名時八段錦・太極拳の稽古実践の三つの極意です。 なかでも、もっとも大切なのは「心」です。 人間は心の存在です。すべては心から発します。 あなたの心が健康を作るのです。豊かで、大きくて、広々としていて、こだわりのない心は、苦しいことも、うれしいことも、全てを無にして動く太極拳の中から生まれます。 心を空っぽにして体を放鬆し、リラックスすることで、全身の経絡が開かれ、気の流れがよくなります。 気の流れは血液の流れを導きます。 血液は生命を養う源。 その全てのもとは心なのです。 「息」は呼吸です。 生きることです。 呼吸は全ての武道の極意であり、健康法の源です。八段錦・太極拳の呼吸は、息をゆっくり吸いながら”意”をもつて”気”を丹田(へそ下三㎝)に導く深長呼吸法です。 「動」は、体から力を抜き、手の指先、足の指先まで気血をめぐらしながらゆったりと鶴が舞うがごときに柔らかくバランスをとって体を動かします。 この三位一体が人生の要諦です。 |

| 同 心 協 力 | ||
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| 和 而 栄 | ||
和して栄える。 お互いが心を寄せ合い、協力し合い、仲良くすること、そうしてこそ繁栄するのです。 「争而滅」、争してほろびる。読んで字の如く、争っていたのでは滅びてしまいます。 太極拳の道は和の道です。 心静かに柔らかな動きの中で気をめぐらし、自分の健康、幸福、そして、仲間の、世界の人々の健康と幸福を願って太極拳をしていると、大宇宙と小宇宙の自分とが一体となり、心は広々とひろがり、「和」の輪が生まれます。 そして、「天地人」天の時、地の利、人の和があって、はじめて、世の中は栄えていくのです。 「和」とは生きとし生けるこの世界の大調和なのです。 私たちの生活と「和」を離して考えることはできません。 近ごろは、核実験、ダイオキシンなど、私たちは宇宙を汚すことをしています。 自然を壊すことなく、大宇宙との和を保っていきたいものです。 |

| 博 愛 | ||
中華民国建国の父と言われる孫文(中山)先生は、「博愛」という言葉を、こよなく愛されました。 広く多くの人々を心から愛情豊かに大切にすることが、博愛の意味で、まさに孫文先生はそれを実行された人です。 人間だけではありません。 宇宙にあるもの全てを愛する心も博愛です。 孫文先生は、博愛と共に、「天下為公」と「世界大同」という言葉を大切にされました。 「天下為公」天下は公のものとなす。 天下は独裁者のものではありません。 全ての国民、人民のもので、人々が楽しく生活していけるところでなくてはなりません。 「世界大同」世界は大同であるということです。 天下と世界という言葉が出てきますが、天下は、中国では一つの国家を指します。 例えば中国、日本などということです。 中国では「国の父」として尊敬されている孫文先生の「博愛」の二文字を、私は朝に夕に拝し、愛情豊かな、広い心に少しでも近づきたいものと希っています。 |

| 健 康 友 好 平 和 | ||
この三つの言葉は、楊名時太極拳の理念であり、また、目ざす指針でもあります。 第一は、なんといっても「健康」です。 自分自身が健康でなければ、人の役に立つどころか、家族やまわりの人たちに迷惑をかけてしまいます。 全ての幸せ、喜びの出発は健康にあると思います。 そして「友好」。 友と仲良くしたい、信じあいたい。胸中を開いて話せる友のいない人生は、まことに寂しいものです。 この健康と友好をふまえて、私たちが目ざす理想は「和平」です。 日本流に表現するなら「平和」です。 稽古をする時、私たちは静かな動きの中で、心から皆の健康と幸せを祈っています。そうした心が社会にあれば、社会はおだやかです。 この心が世界に広がれば、世界中が仲よく手をつなぎ、戦争など起こらない世界平和へと発展していくことでしょう。そうあることを私は願っています。 |

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